S編の主人公シュンに嫉妬し、暗殺を企てるも失敗し、帝国軍を率いてエルフの里に攻め入るなど完全に悪役のユーゴー。彼も25人の転生者の一人です。
そんなユーゴーのこれまでと蜘蛛子との関係、ありえたかも知れないIFをご紹介します。
声優情報もあります。
※ネタバレがあります。見たくない方はブラウザバックでお戻りください。
1.ユーゴー・バン・レングザンド
前世の名前 夏目 健吾(なつめ けんご)。
レングザント帝国の王太子。わがままで傲慢なガキ大将的性格。前世ではクラスの男子生徒のボス的存在だった。加えて転生後、境遇にも資質にも恵まれて増長した結果、数々の暴走を巻き起こす。シュンたち転生者と同時期に学園に入学し、彼ら同様に不世出の天才として持て囃される。しかし、自分の上を行く才能を示したシュンを目障りな邪魔者と判断し、陰謀を用いて殺そうとするが、察知したフィリメスに阻止され大半の力を奪われる。
その後は憎しみから七大罪スキルの「色欲」と「強欲」を取得する。魔族の侵攻という非常時に関わらず「色欲」を用いて監視から脱すると、帝国と王国の首脳部を洗脳して両国を掌握、帝国軍を大量動員してエルフの里に侵攻するという暴挙に出た。
また前後して「強欲」の効果(殺した相手のステータス・スキル・スキルポイントを一部奪う事が出来る支配者スキル)によって味方を含む大量殺戮を自らの手で行ったことで相当の力を得ていたが、歪な成長であったためバランス良く高水準のステータスを持つシュンには敵わず一蹴されてしまう。ついでに協力者と思い込んでいたソフィアに思うがまま踊らされていたという事実を知らされ、直後、彼女の制止も兼ねて突如として現れた「白」に昏倒させられた。Web版ではシュンに倒された後に現れたラースに頭を踏み潰され死亡。強欲はスーレシアが継承した。
2.蜘蛛子とユーゴー
ユーゴーがシュンを暗殺しようとし、フィリメスにスキルを奪われた直後、蜘蛛子はユーゴーに干渉を始めます。
スキルを奪われて怒り狂っているところに現れ、邪眼を使い一瞬で昏倒させる。
耳から極小の蜘蛛を侵入させ、脳に寄生させる。
そこから怪音波でユーゴーを操っていきます。
蜘蛛子は蜘蛛子なりに先生を始めとした転生者を保護しようとしており、シュンとフィリメスに強い恨みを持っているユーゴーの暴走を制止し、出来れば支配者スキルを取得させることを目的としています。
ユーゴーは狙い通り「色欲」と「強欲」の支配者スキルを取得します。
王国の政変時、エルフの里侵攻の際は蜘蛛子の誘導により行われており、ソフィアがユーゴーと行動を共にしているのはそのためです。
3.ユーゴーの後悔とありえたかも知れないIF
ユーゴーは周囲に同じ境遇の理解者もなく、また帝国内の政治的なごたごたもあって
信用できる人間もおらず、元の世界で何の不満もなく生活していたこともあって歪んでしまった。
そこをどこぞの蜘蛛に利用された。前世では多少我が儘で本音を隠すことなく言ってしまうタイプのため、嫌われることも多いが、それ以上に明け透けな態度に惹かれる人も多かった。シュンには反りが合わなくてやたら嫌われていたが、男子の中心人物になるくらいにはいい奴。大学受験してバイトして社会に出て、順調に成長していれば、順風満帆の人
生を送れるはずだった。あるいは、転生後、最初にシュンと再会した時、シュンが前世の苦手意識から避けようとしないで、わかりにくいSOSに気づいていれば、また結果は違ったかもしれない。
ユーゴーはWEB版での死の間際、これまでの事は夢だと思っており、とりあえず、目が覚めたらお母さんにおはようって言わないと。と思ったり、
クソつまんねえ夢だったけど、こりゃあんま調子に乗りすぎるなっていうメッセージなんかね?
目が覚めたらちょっと謙虚さを心掛けるか。
と自身の行動に反省をしている。普通の高校生として生きてきたユーゴーにとって、異世界の生活に現実味が無く暴走をしてしまったのかも知れません。
また、ユーゴーには前世で桜崎一成≪さくらざきいっせい≫という親友がいました。
夏目の親友でよき理解者。
夏目と同じレングザンド帝国に転生しており、親の立場から成長すれば夏目と再会していたはずだった。
夏目がクラス内でリーダー格として振る舞えていたのは彼が周囲との緩衝役・調整役を務めていたのが大きかったらしく、ユーゴーが増長して暴走したのは彼の不在が響いたためとシュンは分析している。
実はシュンを超える転生者の中で一番のスペックの持ち主で、ユニークスキルも強力だった。それが仇となってポティマスに殺されてしまう。
ユニークスキル「迷宮創造」はシェルターの作成と魔物軍の構築が可能という転生者固有スキルの中でもトップクラスのチートスキル。
もし、一成が生存しており、ユーゴーと再会していたなら、ユーゴーは暴走することも無く、帝国が腐らず健全に立て直ってしまう未来もあったかも知れません。
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