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1.シュンと王国の政変 表
兄の勇者ユリウスが人魔大戦で死亡したとき、勇者となったシュン。戦場から勇者が死んだという噂が流れ、市井の間にも広まってきており、ユリウスが死んだ事実を隠すのも限界となっていた。神言教会は正式に勇者の死亡を発表するであろうとシュンは考えていた。
ある時、シュンと妹のスーは父であるシリウス王に呼び出される。
以前から感じていた確証の無い違和感。勇者の話なのにスーも一緒に呼ばれているという疑問。そんな思いを抱えながら、シリウス王と面会する。
すると、呼び出したはずの王からは「呼んでいない」と言われ困惑する。
疑問の声を上げるシュン。
しかし、その声は気づかない内に張られていた消音の風魔法によって音にならない。
次の瞬間にはスーが光魔法によって王の頭を打ちぬいていた。
「きゃああああ!兄様!何をなさるんです!?」
同時に悲鳴を上げるスー。
シュンは頭が混乱しすぎて真っ白になり、対応が出来ない。勢いよく扉が開かれ、サイリスとその護衛の甲冑騎士が部屋に入ってくる。
「兄様が父上を!」
「なんだと!?血迷ったかシュレイン!」
シュンは王殺害の犯人に仕立て上げられる。
シュンを捕らえるべく現れた甲冑騎士と戦闘になる。甲冑騎士の剣は勇者であるシュンの剣を真っ二つに切り裂く。
そこにはスキルを失い失墜したはずのユーゴーが立っていた。
シリウス王は勇者であるシュンが簡単に戦場に立てないようにシュンを次の王にしようと考えていた。
そのことに嫉妬した第一王子サイリスはユーゴーと手を組み、シュンをクーデターの犯人に仕立て上げるのに協力していた。
絶対絶命のピンチにフィリメスが乱入し、シュンを連れて城外に脱出する。
フィリメスの予想では、ユーゴーは支配者スキル「色欲」を所持しており、通常の洗脳では無く、より強力な洗脳によって王国、帝国、教会までも操っているのではないかとシュンに伝えます。
その後、洗脳されたカティアと戦闘となり、カティアは一瞬だけ自我を取り戻し、自害する。シュンは「慈悲」のスキルによってカティアを蘇生し、洗脳のとけたカティアと少ない仲間とともにフィリメスの提案でエルフの里を目指すこととなる。
2.ユーゴーと王国の政変 裏
スキルを奪われ失墜したはずのユーゴーは、その激しい怒りと憎しみから支配者スキル「色欲」と「強欲」を取得する。その中でも「色欲」の能力は、相手を洗脳出来るという強力なスキルで、王国と帝国の首脳部を手中に収めることに成功している。
王国のクーデターの際にシュンに立ちはだかった第一王子サイリスも彼の妬みを利用され、洗脳状態となっている。
王は死に、無実の第三王子と第四王子は国家反逆罪というテロリストのレッテルを貼られ、
残ったと第二姫であるスーは洗脳済み。
ユーゴーは教会から勇者として発表されることに決まっており、既に洗脳済みの第二姫とユーゴーの婚約が発表され、事実上アナレイト王国はユーゴー王子の傀儡となった。ユーゴーはシュンへの復讐のためにシュンの大切にした物を全て奪った上で、殺害するために帝国軍を率いエルフの里へ追撃を行うこととなった。
3.仕組まれたクーデター 蜘蛛子と王国の政変 真実
一見すると、王国の政変はユーゴーの復讐であり、独断ですが、ユーゴーはその前から蜘蛛子の洗脳下にありました。全てが計画通りではありませんが、ある程度は蜘蛛子の計画通りに進められたクーデターです。
教会はユーゴーに洗脳されて動いているのではなく、魔族との協力関係で動いています。
元々はお互いにとってもユーゴーが暴走したことはイレギュラーな事件でしたが、魔族のフェルミナの交渉と譲歩によって協力を取り付けます。教会の人間である聖女候補であるユーリーンが洗脳されたままであること、勇者では無いユーゴーを教会が勇者として発表したこともフェルミナの交渉によって実行されました。
魔族側。蜘蛛子の狙いは
シュンを魔王から遠ざけること
シュンのスキルの検証を行うこと
シリウス王にはポティマスの魂が付着しており、それを剥がすことを目的としています。
シュンの勇者の能力はシステム内で魔王に対抗できるという特殊な設定を付けられており、ステータスでは絶対敵わないほど魔王とのステータスの差がある場合、魔王に対して「一時的に致命的打撃を与えうる力を発揮する能力」をもつ。魔王の天敵と言えるスキル。魔王を守るためと、戦争になった際にシュンが死亡するのを避けるためシュンを遠ざけようとしている。
シュンの転生者特典、天の加護はあらゆる状況で自身の望む結果を得られやすくするという
状況によっては支配者スキルをも超えるチートスキルで、彼が望めば実際にそうなるっていうご都合主義的なスキル。完全に思い通りになる訳では無いが、あくまで望む結果を得られやすくなるという補正スキルだが、その効果は絶大。支配者スキルで洗脳されたカティアを完全では無いが正気に戻すことが出来たり、本来ならば間に合うはずの無いエルフの里の攻防戦にエルロー大迷宮を越えて間に合うことが出来たりしている。蜘蛛子の推測では、シュンの周囲にいる者には効果が出やすく、離れると効果は薄まるようである。
アナレイト王国の上層部の多くは、ポティマスの魂が付着していました。蜘蛛子はポティマスの真意はわかりませんでしたが、敵であるポティマスが碌なことをするはずは無いと、一掃することを決めます。また、第三王子にもポティマスの魂が付着しており、シュンの慈悲によって復活した際にポティマスの魂の付着が剥がれているかの検証も行っています。
このとき、スーは蜘蛛子との協力関係にあり、王国の政変に協力しています。王国にこだわりはありませんでしたが、兄のシュンのこれからを考えると行動に躊躇いが出るため、蜘蛛子の指示でユーゴーが洗脳を行っています。
ソフィアはユーゴーに協力し、その中でポティマスの分身体を殺害を蜘蛛子に指示され、行っています。
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